貴方にとって、天パはコンプレックスだろうか? それとも個性だろうか? もしも貴方が天然パーマ(以下、天パ)で悩んでいるのであれば、ベリーショートをおすすめしたい。私()は天パだ。子供の時からコンプレックスで、一日中髪を気にしていた。
そんな私が天パを個性と受け入れられたのは、ベリーショートにしてからだった。中には髪を短くすることに抵抗を感じる人もいるだろう。だが思いきって短くしてみると、意外と受け入れられてしまうものだ。
いじられ傷つく
私の天パ人生を振り返ってみる。――当時サラサラヘアが流行っていたこともあり、思春期は毎日ドライヤー地獄。おかげで髪は痛みまくっていた。雨や湿度の高い日は収拾がつかず、爆発ヘアで過ごしていた。
また子供の頃は、天パという理由で「ウーパールーパー」「メデューサ」「鳥の巣」などのあだ名をつけられた。人から天パをいじられ傷つくこともあったが、いつしか自分でもネタにしていた。「ハーフなんだよねぇ」「ちょっと、燃えちゃってね」などと、気持ちを誤魔化していた。
縮毛矯正で大失敗…
「クセが強いから、縮毛矯正したほうがいい」
天パなら、おそらく一度は美容師から言われたことがあると思う。私も幾度となく言われてきた。そして、大人になり初めての縮毛矯正に挑んだ。「これで念願のサラサラヘアになる」と大きな期待を胸に美容室へ。結果は……大失敗だった。苦い思い出である。
高いお金と長い時間をかけ、鏡にうつっていたのは海苔。ウェッティーな直毛が不自然に頭にのっている姿は、惨めなものだった。髪だけでなく心も傷んだ。そして海苔は一週間と持たず、いつもの天パへと戻っていった。
ベリーショートで楽になった
「いいクセ(天然パーマ)だね! 大人になったら感謝するよ~」
大人になった今も、この言葉を思い出すときがある。小学生のとき、校内で掃除中のおばさんが私の髪を見て褒めてくれた。しかし、このときは褒められたと感じていなかった。それよりもコンプレックスが勝っていたためだ。
天パには種類がある。クセの強弱や髪質、毛量も人それぞれだ。さらに私の経験上、美容師のカット技術も結果に大きく影響してしまう。そのため、正直なところ実際に短くしてみないとわからないものだ。
ただ、私の場合はベリーショートにしたことで、気持ちとシャンプーとスタイリングがだいぶ楽になった。どんなにモジャろうが味になった。気になっていた周りの反応も、思っていたよりずっと良かった。
天パを活かす

考えてみると、私はずっと「天然パーマをなんとかする」ことばかり考えていた。しかし「天然パーマを活かす」という考えになってからは、いろいろな問題が改善されたように思う。
自分に合ったヘアスタイルは、自信や魅力を与えてくれる。私の中で天パはコンプレックスではなく個性へと変わった。思春期の頃の自分に教えてあげたい。「天パは活かせ! そして胸を張れ!!」と。
一度きりの天パ人生だ。コンプレックスから開放され、個性として楽しめるほうがいい。皆さんの天パ人生が、素晴らしいものであることを願って。