
ブログを書くときに、YouTube動画を記事に埋め込みたい。でも他人が作った動画コンテンツを、勝手に自分の記事に埋め込んでもいいの? もしかして著作権違法になるんじゃない?
結論、YouTube動画を記事に埋め込むことは問題ありません。ただし埋め込む動画やブログ・サイトによっては、JASRACへの使用料が発生するケースもあります。
なお、違法アップロード動画の埋め込みやリンクを張ることは著作権違法で裁判になるケースもあります。
記事の概要は、以下の通りです。
YouTubeの埋め込み機能を使えば問題なし
YouTubeの利用規約では以下のように説明されています。
お客様は、YouTubeの事前の書面による承認なく、本サービスまたは本コンテンツのいかなる部分(本コンテンツ(以下に定義します。)を含みますが、これに限られません。)をもいかなる媒体によっても配布しないことに合意します。ただし、YouTubeが、かかる配布を可能にする本サービスの機能(Embeddable Player等)を提供している場合は除きます。
簡単に説明すると「YouTubeが提供する埋め込み機能(Embeddable Player)を利用すれば問題はない」ということです。
▼WordPressに埋め込む
▼noteに埋め込む
公式動画の埋め込みはJASRACとの契約が必要
ただしJASRACが管理する音楽PV・ゲームPVなどを個人ブログなどに埋め込む場合は、JASRACへ使用料を支払う必要があります。
以下、JASRACに問い合わせた内容です。
【アーティスト公式PV】
ストリーム形式の所謂ミュージッククリップを外部サイトに埋め込む場合の月額使用料は「埋め込み先のサイトで得られる月間収入×3.5%又は5000円の何れか多い額」となります。【ゲーム公式PV】
一般娯楽の内容の動画を外部サイトに埋め込む場合の月額使用料は「埋め込み先のサイトで得られる月間収入×1.5%又は5000円の何れか多い額」となります。
違法アップロード動画の埋め込みは推奨しない
中には違法アップロードされた動画も存在しています。
万が一、違法アップロード動画を記事に載せてしまった場合、著作権違法になるのでしょうか?
文化庁著作権課に問い合わせたところ、以下のような説明でした。
現状では違法アップロード動画を記事内にリンクとして貼ったり、埋め込んだりすることは違法とはいえません。ですが推奨はしていません。
ただ最近の裁判で「違法アップロードされた動画や画像などのリンクを貼る行為は、著作権侵害行為を助長・幇助している」といった判例があります。
違法と判断されるケース、そうではないケースがあるようです。
まとめ:JASRACが管理するコンテンツに注意
YouTubeや文化庁側でOKとされていても、JASRAC側でNGとされるケースがあります。
いずれにせよアーティスト公式PV、ゲーム公式PVをブログに埋め込む場合は、JASRACに使用料を支払う必要がありそうです。
支払額は埋め込み先のサイトの収益額により異なるため、詳細はJASRACで確認してみてください。
もし埋め込みが出来ないような場合は、動画URLのリンクを張るほうが無難な対処といえそうです。