「高い声を出したい」家ボイトレにオススメの本! 注意点も解説 /『ボーカリストのための 高い声の出し方 ~ミックスボイス・ホイッスルボイスをマスター!!~』著:DAISAKU【レビュー】

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「高い声で歌えるようになりたい」

独学でボイトレをしている人は、日々このような思いで練習を頑張っているだろう。私も高い声が出せなかったときは、いつ習得できるか分からない「高い声(ミックスボイス)」を目指して、日々練習をしていた。しかし上手くいかず悶々とする日々だった。

もしも、あなたが同じように悩んでいるのなら、私にとって一番参考になったボイトレ本を紹介したい。現状を打開するヒントになるかもしれない。

前回の記事では「高い声を出すための練習方法」をお伝えした。ただ文章だけで発声の感覚などを説明しているため、伝わりにくい部分もあると思う。

ちなみに私の練習方法は、ボイストレーナー・DAISAKU氏の『ボーカリストのための 高い声の出し方 ~ミックスボイス・ホイッスルボイスをマスター!!~』を基にしている。本書と私の説明を照らし合わせて、「高い声の出し方の感覚」を掴んでみてほしい。

ホイッスルボイスにも触れた珍しいボイトレ本

本書は、「発声器官の説明」や「声が出る仕組み」からはじまり、「高い声(ミックスボイス)を出すためのエクササイズ」へと繋がっていく。また著者のDAISAKU氏が得意とする「ホイッスルボイス」といった特殊発声法にも触れられているところは、他の書籍にはない特筆すべきポイントだろう。

本書のもくじ

はじめに
1章:発声器官及び発声用語
2章:声が出るしくみ
3章:高音を出すしくみ
4章:基本の章
5章:ウォーミングアップ編
6章:リップロール&タングトリル
7章:声を響かせるトレーニング
(1)ハミングエクササイズA
(2)ハミングエクササイズB
(3)ニェイニェイエクササイズ
8章:声区について
9章:チェストボイス
(1)チェストボイスA
(2)チェストボイスB
10章:ヘッドボイス
11章:ミックスボイス
(1)ミックスボイスを作り出す
(2)ミックスボイスの声量を増やす
(3)ミックスボイスを地声とつなげる
(4)換声点をなくす
12章:ヘッドボイスハイポジション
13章:ホイッスルボイス
14章:超高音を発声するために
あとがき

引用:本書 P4-5

ニェイニェイエクササイズで高い声を習得

本書の中でも私が特に重要だと感じる部分は、7章-3の「ニェイニェイエクササイズ」。簡単にいうと「鼻声」の練習だ。これには、意図的に声を鼻にかけることで「声が鼻に響く感覚を養う」という目的がある。これがミックスボイスを作り出すための基本となる。

注意点:ニェイニェイエクササイズは裏声で

ただし注意点も。DAISAKU氏のデモ音源は、一見すると「地声(話し声)」を鼻にかけているように聞こえる。実はここが落とし穴。あくまでも私の見解だが、このエクササイズは「裏声」を鼻にかけることが重要だ。

しかし、本書ではこのエクササイズを裏声でやるとは説明されていない。私は本書を購入した当初、このニェイニェイエクササイズを地声でやっていたが、全く効果を感じることができなかった。そのときは「役に立たないボイトレ本」になってしまった。

数年後あっさりとミックスボイスの感覚を掴む

それからも毎日のように練習していたが、ミックスボイスの感覚を掴むことはなかった。だが数年後、あることがきっかけで「裏声を鼻にかけると、地声のような強さになる」と気がついた。改めて本書のニェイニェイエクササイズを試したところ……なんと! あっさりと高い声(ミックスボイス)を出す感覚を掴むことができた。

ニェイニェイエクササイズを裏声でやることに気がつかなければ、せっかく買った本書を危うく無駄にするところだった。なによりもミックスボイスを出す感覚を、いまだに掴んでいなかったかもしれない。自分の無知が絶望的に恥ずかしかった。

本書を参考に練習をしても、高い声がすぐに出せるわけではない。前述したとおり、私は購入してから数年後に本書の内容を理解し、高い声の出し方の感覚を掴むことができた。

高い声を出したいなら、きっと貴方にとっても良書になるはずだ。本書『ボーカリストのための 高い声の出し方 ~ミックスボイス・ホイッスルボイスをマスター~!!』が、貴方のボイトレの一助になることを祈る!

関連リンク:『ボーカリストのための 高い声の出し方 ~ミックスボイス・ホイッスルボイスをマスター~!!』(Amazon)
文:ヒトスジリョウカ

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本書を基に以下の記事で私なりの練習方法を解説している。参考にしてみてほしい。

▼スティーブン・タイラーもホイッスルボイス!?

ちなみにホイッスルボイスは、外国人歌手ではマライヤ・キャリーさんが『Emotions』で、日本人歌手では MISIAさんが『つつみ込むように…』で使っている。

Mariah Carey – Emotions
MISIA – つつみ込むように…

また海外ロックバンド Aerosmithのスティーブン・タイラーさんも『Crazy』の中で使っている。

Aerosmith – Crazy (Official Music Video)