この4つの「文章の型」を覚えればブログを書くことには困らない

多くのブロガーが「文章の型」や「テンプレート」を紹介している。でも人によって書き方が統一されていない。基本となる文章の型にはどんなのがあるの?

たしかに人によって書き方が違うからどれを使えばいいのか迷うよね。基本となる文章の型は4つある。それを知っていれば応用の幅が広がるよ。

ネット検索で「文章の型」や「文章のテンプレート」などと調べると色々な情報が出てきます。一見すると文章の型にはものすごく多くの種類があるように感じてしまいます。過去、僕もそれで困惑していました。

しかし文章の型も突き詰めてみれば基本的なものは4つしかありません。どれもそれらを応用しただけ。基本を知っていれば応用の幅も広がります。経験を積めばそれら基本の型をベースに自分なりのオリジナルを生み出すことも可能です。

4つの文章の型

基本的な文章の型は4つしかありません。どれも新聞、雑誌などいろいろな媒体で使われいます。

  1. 逆三角形の型 / 新聞・プレスリリースなど
  2. 三部構成の型 / レポート・企画書など
  3. 起承転結の型 / コラムなど
  4. 起承展転結の型 / 長編記事など

文章のプロはこれらの型を応用して文章を書いています。基本がしっかりしているからこそプロはオリジナリティ溢れる文章を書くことができます。

1. 逆三角形の型 / 新聞・プレスリリースなど

『迷わず書ける記者式文章術』P206

「逆三角形」は主に、新聞記事・プレスリリースなどで使われています。重要度が高い順から下に向かって段落を配置していきます。基本的にこの構成は結論がないです。「〇〇の使い方」といったハウツー系の記事に応用することができます。

2. 三部構成の型 / レポート・企画書など

『迷わず書ける記者式文章術』P207

序論・本論・結論は論文を書くときに多用されますね。実際、「三部構成の型」は、論文・レポート・企画書・報告書などの実用文を書くときに使われることが多いです。そしてこの構成はブログで商品レビューを書くときにも応用できます。

ブログ初心者は文章の書き方で悩んでいる人が多いです。実際に僕も悩んでいました。そんなとき最初に勉強したのが、この「三部構成の型」でした。文章を書くコツがつかめれば質の高いブログ記事が量産しやすくなります。

3. 起承転結の型 / コラムなど

『迷わず書ける記者式文章術』P208

「起承転結の型」はコラム記事やインタビュー記事などに使われることが多いです。当サイトの記事はこの型を意識して書いています。

4. 起承展転結の型 / 長編記事など

『迷わず書ける記者式文章術』P209

もとは米国の経済誌「ウォール・ストリートジャーナル」が編み出したスタイル(WSJ方式)だといわれてます(後略)

引用:『迷わず書ける記者式文章術』著:松林薫(元日経新聞記者)

「起承展転結の型」は、ルポや特集記事などの文量のある長編記事で使われることが多いです。※引用元の書籍は記事の最後で紹介します。

オリジナリティを求めて迷走していた

以前の僕はオリジナリティを求めすぎて迷走していました。まさに「型なし」だったので感情のまま好きなようにブログに文章を書きなぐっていました。文章構成はメチャクチャ、支離滅裂、論理破綻……文章としては最悪の限りを尽くしていました。それでも「自分の書く文章はイケてる!」って思ってたんです……痛いですね。

僕ほど下手な文章を書く人はそうそういないと思います。とはいえブログを書いている多くの人が「オリジナリティのある文章を書きたい」と考えるでしょう。ただ文章は「型」という基本があるからこそ、オリジナリティを追求することができるんです。

「守破離」という言葉をご存知ですか?

守破離(しゅはり)は、日本の茶道や武道などの芸道・芸術における師弟関係のあり方の一つ。また修業における過程を示したもの。

:支援のもとに作業を遂行(半人前)~ 自律的に作業を遂行(1人前)
:作業を分析し改善・改良(1.5人前)
:新たな知識(技術)を開発(創造者)

守破離 – Wikipedia

例えば野球。ボールの投げ方には基本があります。基本的な投げ方ができるからこそ、そこから枝分かれして、オーバースロー、スリークォーター、サイドスロー、アンダースローなどの投げ方に派生していきます。

ブログも同じ。基本の型を覚えるからこそオリジナルの文章が書けるようになります。

4つの文章の型の参考書籍『迷わず書ける記者式文章術』

今回、参考にしたのは元日経新聞記者・松林薫氏の『迷わず書ける記者式文章術』です。新聞記者の文章の書き方のコツが「これでもか!」というくらい載っています。

上述した型はもちろん、段落構成の仕方も載っておりブログ記事をリライトするときの考え方の参考になります。

ブログ記事をリライトするときに文章を入れ替えることがあります。しかし文章構成や段落構成を理解していない状態で入れ替えてしまうとおかしなことになり収集がつかなくなることがあります。

本書に記載されている段落構成などの考え方が理解できれば、リライトを前提とした記事が書けるようになります。修正作業も効率化できるでしょう。