
「AAA(トリプルエー)」が年内で活動休止すると発表しました。そこで注目されるのは “ポストAAA” といわれる「lol(エルオーエル)」。ここから「lol」は飛躍することができるのか?
しかしこの一連の流れ、僕には「エイベックスの広告戦略」に感じられます。もしかするとアーティストは企業にとって「広告塔」なのかもしれません。
「AAA(トリプルエー)」年内で活動休止を発表
「AAA」の活動休止を先日、Twitterのタイムラインで知りました。
最年長でリーダーを務めていた浦田直也(37)が昨年4月、面識のない女性を殴ったとして暴行の疑いで逮捕(不起訴)され、無期限謹慎に。本人からの申し出があり12月31日にグループを脱退、5人になっていた。
こういった事情もあるので、仕方ないのかもしれません。
「lol(エルオーエル)」は飛躍するチャンス?
そこで思い浮かんだのが、エイベックスから2015年にデビューした「lol(エルオーエル)」。女性3人、男性2人の音楽ダンスユニット。巷では “ポストAAA” と言われているようです。
ちなみに住宅情報館のCMで橋本環奈さんと共演しています。
▼【住宅情報館TVCM スタジアム篇 15秒ver】 橋本環奈/lol-エルオーエル- 住宅情報館 2020 TVCM
▼lol-エルオーエル- / look up!! -Music Video-
「lol」の楽曲を聞いた印象は、「AAA」と「E-girls(イーガールズ)」を足したような感じ。ただ「女性の一人がラップを歌う」というのは「lol」の特徴的なところですね。
しかし個人的には「新鮮味」を感じませんでした。むしろ時代を逆行しているような気すらします。また「AAA」の二番煎じ感も否めません。
エイベックスは何を狙っているのでしょうか? 僕なりに考えてみました。そして導き出した答えは「エイベックスは『lol』をダンススクールの集客に利用しているのではないか?」という結論です。
もしかしてダンススクールに通ってほしい?
「lol」のTwitterのフォロワーを見ると分かりますが、ファン層は中高生が多い印象。つまり10代の中高生がメインターゲットだと推測できます。
文部科学省は2008年から、中学体育において武道・ダンスを必修科目としました(参考:武道・ダンス必修化)。
感覚としてはダンスブームは一時期に比べて落ち着いたような気がします。しかし、それでもまだダンス人気は高いといえるでしょう。
ちなみにエイベックスは全国170のダンススクールと提携しています。また直営校も4校あります。

大人になってからダンスを始めてもデビューできる確率は低いです。年齢が若い中高生に「lol」を通して夢を与えることで「自分も『lol』みたいになりたい!」と思わせる。そしてダンススクールに通ってもらう。
そんな狙いがあるのかなと考えました。
「lol(エルオーエル)」はエイベックスの広告塔?
上述の内容は、あくまで個人の推測でしかありません。しかし、エイベックスからデビューしているアーティストを見れば「エイベックスがいま集めたい客層」が見えてくるような気がします。
僕が「エイベックス・アーティストアカデミー 東京校」に通っていたときは、ちょうど「AAA」が流行っていました。そして、彼らに憧れる10代~20代の人たちが集まっていました(僕はエアロスミスのファン)。
アーティストは一見すると流行を作っているように見えます。しかし、その裏には企業が利益を上げるための「広告戦略」が隠れているのかもしれません。
「lol」は今後、音楽シーンに名を残せるのか? あるいは広告塔で終わるのか? 今後の成り行きに注目したいです。