当ブログのドメインをさくらインターネット→カラフルボックスへ移管(2020年8月6日~)。いろいろと手こずったので、そのときに参考にした記事などをまとめておきます。
サーバー移行のときに実際にやった手順
カラフルボックスへブログのデータを移行する
さくらインターネットのサーバーから、All-in-One WP Migrationを使ってブログデータを取得する。このときメディアファイルは外す。
メディアファイルを FileZillaなどのFTPソフトでPCにダウンロードする。ダウンロードが完了したらZIPファイルに圧縮する。自分が使っている圧縮ソフトは――
カラフルボックスでアドオンドメインを設定し、独自ドメインを使えるようにする。このとき復元するブログを内包させるフォルダも自動で作られる。
自動で作られたフォルダにWordPressをインストール。デフォルトで要された、テーマ、記事、固定ページ、プラグインなど、不要なものは削除しておくといい。
All-in-One WP Migrationをインストールし、ブログを復元する。nekonekogogoで検索。最大ファルアップロードサイズが足りないときは php.ini を編集する。
フログの復元が完了したら、FileZillaを使ってメディアファイルを復元したブログの wp-content/uploads にアップロードする。
Better Search Replace で内部URLをカラフルボックスのサブドメインURLから、独自ドメインURLに書き換えておく。これをやっておかないと後述するネームサーバー変更時に、カラフルボックスに移行したブログで記事内画像が正しく表示されなくなる。
カラフルボックスに移行したWordPressの「設定→一般→サイトアドレス (URL)」を、現在使っている独自ドメインURLに変更する。
ネームサーバが反映され、移行したブログに表示が切り替わったときに判別できるようテキストウィジェットをサイドバー下部などに設置しておく。記述する内容は「当ブログはカラフルボックスを利用しています」としておくといい。
さくらインターネットのドメイン管理画面でネームサーバをカラフルボックスのものに書き換える。





カラフルボックスの「ドメイン→DNSの管理→新しいゾーンを追加」から独自ドメインを追加する。


さくらインターネットで変更したネームサーバーはすぐには反映されないので、しばらく待つ。自分の場合は夜に変更して、朝起きたらカラフルボックスへ移行したブログの方が表示されるようになっていた。ただ、人によっては1時間以内で反映される場合もあるようだ。
なお、この時点でさくらインターネット経由でのメール送受信はできなくなっている。独自ドメインのメールアドレスを利用している場合は、カラフルボックスでメールを使えるように設定しておいたほうがいい。
――
さくらインターネットにあるブログデータを、カラフルボックスへ移行する。その際、移行したブログのドメイン設定は、
- WordPress アドレス (URL)
→ カラフルボックスの初期ドメインで作ったサブドメイン(例:https://sitename.username.cfbx.jp) - サイトアドレス (URL)
→ 旧サーバーで設定している独自ドメイン
独自ドメインのネームサーバーをカラフルボックスへ変更
ネームサーバーを変更する
さくらインターネットで取得した独自ドメインを、さくらインターネットで使用。ネームサーバーは以下のようになっていた。
- プライマリ:ns1.dns.ne.jp
- セカンダリ:ns2.dns.ne.jp
これを以下のカラフルボックスのネームサーバーに変更する。
- プライマリ:ns1.cbsv.jp
- セカンダリ:ns2.cbsv.jp
これでドメインがカラフルボックスを向くようになる。
カラフルボックスに独自ドメインを設定する
ネームサーバーを書き換えただけでは、移行したブログにアクセスできない。そのため、以下のドメインとブログを紐付ける設定をする。
- DNSゾーンを追加する
- アドオンドメイン設定をする
ネームサーバーの変更などをしても、すぐには反映されないので、しばらく待つ。自分の場合は夜に変更した。朝起きた時点で、カラフルボックスへ移行したブログの方が表示されるようになっていた。
また、この時点でさくらインターネット経由でのメール送受信はできなくなっている。ブログで独自ドメインのメールアドレスを利用している場合は設定を変更しておいたほうがいい。
ドメイン移管をする
ドメイン移管をするには「AuthCode(オースコード)」が必要。まずは、さくらインターネットにドメイン移管をする旨を伝える。3営業日以内にメールで AuthCode が送られてくる。
次に、さくらインターネットのドメイン管理画面からWHOIS(フーイズ)情報を変更する。ほとんどの人がWHOIS情報公開代行をしているはず。そのため、名前、住所、電話番号、メールアドレスが さくらインターネットの情報になっている。それら全てを自分の情報に変更しておくこと。でないと、ドメイン移管先の情報と、ドメイン管理者情報の整合性が取れないためドメイン移管に失敗する。
AuthCode取得、WHOIS情報変更が完了したら、ようやく移管先のカラフルボックスへドメイン移管申請ができる。
さくら管理ドメインを他社に転出するときの参考記事
当社へ「gTLDドメインの移管転出依頼」を申請する
【gTLD】移管手順 – さくらのサポート情報
▼
当社よりお客様へ連絡(オースコードのお知らせ)
▼
お客様から移管先事業者へ移管手続きを依頼
▼
移管先事業者が、移管申請
▼
移管先事業者かレジストラからドメイン管理者へ移管承認メールを送信
▼
管理者が移管承認後、1週間前後でドメイン管理は移管先事業者へ移行
他社管理ドメインをカラフルボックスへ移管するときの参考記事
ドメイン移管に関するいろいろな記事を見ました。「Whois情報を自分のものに書き換えないと移管できない」といったことが書かれている記事が多かったです。ただ、以下のカラフルボックスのドメイン移管マニュアルには上述した内容は書かれていません。
カラフルボックスに問い合わせたところ、以下の回答でした。
誠に恐れ入りますが、WHOIS情報はお客様ご自身の情報にしていただいた上で、移管申請をいただく必要がございます。名前、Email、住所、電話番号等につきましてもお客様ご自身の情報にご修正いただく必要がございますのでご注意いただきますようお願い申し上げます。
カラフルボックスサポートへ問い合わせた内容から一部抜粋
つまり、「Whois情報を自分のものに書き換えた上で移管申請をしないと、移管に失敗する」ということでしょう。
さくらインターネット管理ドメインのWhois情報を変更するための参考記事

登録者名を変更される場合は『登録者情報』の『名前』『名前(英)』欄を変更してください。
【gTLD】Whois公開情報の変更 – さくらのサポート情報
具体的な移管方法、注意点が載っていた参考記事
移行手順
ざっくりと、本当にざっくりと今回の流れを分解するとしたら、以下の3行程になります。
①データの移転
②ネームサーバー変更
③ドメイン移管①と②に関しては、通常のサイト引越しの流れと同様です。そこにドメイン移管も伴う場合には、サイトの引越しが完了し正しく移転できたことが確認できてからドメインの移管を実施します。
サイトの引越しとドメイン移管が同時に発生する場合のネームサーバー設定の適切なタイミング | WordPressの引越し代行なら『サイト引越し屋さん』
メールアドレスやWhois情報に注意
(前略)Whois情報が正しく記入されていないと受け入れNGが出るケースがあります。(中略)Whois情報のメールアドレスに関しては、次以降の作業で使用することになるので、ちゃんと利用できるメールアドレスを登録しておくようにしましょう。(中略)ドメイン移管作業中は代行公開設定を解除し、ご自身の情報を公開する必要があります。
【徹底解説】失敗しないドメイン移管の手順と注意点(2020最新) | WordPressの引越し代行なら『サイト引越し屋さん』
ネームサーバー、DNSの切り替え
ドメイン管理会社にログインし、該当ドメインのネームサーバーを新しいサーバーの内容に変更しましょう。なお、ドメイン管理会社のDNSを利用している場合には、ゾーン設定にてAレコードを書き換える形となります。
【2020年版】WordPress引越し手順を徹底解説(画像付き) | WordPressの引越し代行なら『サイト引越し屋さん』
▼さくらインターネット管理ドメインのDNS変更方法
▼DNSサーバーの仕組みを理解する
DNSサーバとゾーンの参考記事
カラフルボックスはバリュードメインと提携。注意点などの参考記事
旧サーバーから新サーバーへWordPressを移行するときの注意点など
同じドメインのまま新しいサーバーに変更しようとしている場合、必要な作業は、wp-config.phpを新しいデータベース/ユーザー情報に書き換え、すべてそのまま新しいサーバーへとアップロードすることだけです。
WordPress の引越し – WordPress Codex 日本語版
新サーバーへブログデータを移行した時点では、一時的に新サーバーのサブドメインを設定しました。新サーバーのブログURLを旧サーバーで使っているURLにするには、WordPress管理画面「設定→一般」から書き換える必要があります。
ただ、URLを書き換えしまうと、新サーバーではなく旧サーバーへアクセスしようとします。新サーバーのWordPressにログインできなくなり、管理画面からURLなどを書き換えることができなくなります。
その場合は wp-config.php からURLを変更します。参考記事は以下。
WP_HOMEとWP_SITEURLをハードコーディングするには、ファイルの先頭に次のコードを入力し、値をご利用のドメインの値に変更します。
WordPressのURLを変更する方法(4つの簡単な手段)
define('WP_HOME','https://自分のURL.com');
define('WP_SITEURL','https://自分のURL.com');